京都への近場旅。ちょっと特別感を味わいたくて、前々から気になっていた阪急電車の新しいサービス「プライベース(PRiVACE)」を利用してみる事にしました。
「どうやって乗るの?」「予約は必要?」と意外と分からない事だらけで、無事に席に座った時はホッとしました。
阪急電車 プライ ベース PRiVACE の予約方法や当日の流れ、実際乗ってみて感じた魅力もご紹介しますので、利用前にぜひチェックしてみてください。
この記事は2025年8月のものです。最新情報は各施設の公式HPをご参照ください。
PRiVACE(プライ ベース)とは?阪急電車の新しい特別車両の特徴
「プライベース」ってどういう意味?

「プライベース(PRiVACE)」とは、阪急電車が提供する快適なプライベート座席指定サービスの名称です。
名前は「プライベート(private)」と「スペース(space)」を組み合わせた造語で、“自分時間”を過ごせるプライベート空間を表現しているそうです。
PRiVACEの車両デザイン・設備を紹介

阪急の特徴でもあるマルーンカラーの車体にゴールドで「PRiVACE」のロゴとラインが引かれている車両がプライベースです。
乗降用の扉にはそれぞれステンドグラスをイメージした大きな三角の窓がはめ込まれています。

座席は、2列と1列のゆったり3列。
足元も広く座席もリクライニングになっていて、ゆったりと座れます。



座席周りには収納テーブル、読書灯、マガジンラック、ドリンクホルダーなどが完備。

車両内には共用の荷物置きがあり大きな荷物やベビーカーなどが置けます。
また社内には防犯カメラもあるので安心です。
阪急電車のどの路線で乗れる?対象区間と運行時間
プライベースは阪急電車の京都線、大阪梅田駅から京都河原町駅まで運行されています。
阪急電車「プライベース(PRiVACE)」の乗り方を乗車体験を元に解説
PRiVACEの予約は必要?予約方法と購入場所(駅窓口・オンライン)

プライベースの予約はネットのみとなり、公式サイトにある「空席・予約」から申し込めます。
サイトはとても分かりやすくて、手順に沿ってするっと申し込めました。

「ご予約の流れを見る」を参考にするともっと分かりやすいと思います。
私達は会員登録不要(ゲスト予約)で申し込みましたが「HH cross ID」または「宝塚歌劇共通ID」でもログインして購入できるようです。

乗車時には予約が完了後に送られてくる予約完了メール、もしくはそこに載っている購入番号、会員予約された方はマイページの提示が必要になります。

乗車券だけで乗れる?プラス料金の有無と支払い方法
プライベースの料金は乗車券と座席指定券が必要となります。
座席指定券は公式サイトで14日前から予約可能。こちらは一律¥500です。
乗車券は切符、ICカード、クレジットカード等を利用して目的地までの料金が必要となります。
最も距離のある大阪梅田から京都河原町までは¥410なので、1番高くて¥910になります。
当日の乗車の流れ|改札通過から乗車までのポイント

さあ!いよいよ当日です。
私達はICカードを改札でピッとして大阪梅田駅に入りました。
京都線のホームで今か今かと待ちます。
4両目がプライベースの車両になっているのですが、ホームの壁にプライベースのポスターが貼ってあったのでとても分かりやすかったです。
ちなみに予約は数席しか埋まってなかったのですが、ホームにはそれ以上に待っている人がいました。
空きがあれば予約無しでも乗れるので、その為だと思います。
滑るように駅に電車が入り、閉扉時に大きなひし形だった三角窓の扉がパッと開きました!一気にワクワク感が高まります。
京都方面からの乗客を全員降ろし、清掃が終わって椅子の向きが変わると準備完了です。
準備中の札が下ろされ、入口で待つ車掌さんに予約完了メールを提示します。
「どうぞ」と中に促されすすっと無事着席。
いよいよ約50分の旅の始まりです。
PRiVACE乗車レビュー|実際の乗り心地・設備の感想
静かさ・快適性の体験談
平日の午前中に乗ったプライベース。
出発駅の大阪梅田ではまだ座席に余裕があったのですが、3駅程で満席になりました。
お客さんの割合として観光客と通勤客が半々くらいかな?という印象でした。
同じ阪急京都線で走っている「京とれいん雅洛」の方は観光列車という雰囲気で遊び心いっぱいの内装ですが、こちらは「“自分時間”を過ごせるプライベート空間」のコンセプト通り、静けさとスペースを大事にしたシンプルな内装。
京都観光で気持ちを上げていきたい方には不向きかもしれません。
我が家はかなり大人なので、それぞれ読書をしたり車窓を楽しんだりとのんびり快適に過ごしていました。
Wi-Fi・コンセントなど設備の充実度
プライベースには2種類のwi-fiとコンセントがあります。
wi-fiはSNSのアカウントでログインして利用出来る「HANKYU TRAIN FREE」とアプリをDLして使う「HH cross Wi-Fi」。
残念ながら、あまり評判が良くなかったのとセキュリティ面が心配だったので利用は見合わせました。
コンセントは京都で頑張って貰わなければならないスマホの為に充電をさせて貰いました。これは本当にありがたかったです。
よくある質問|阪急電車PRiVACEの乗り方に関する疑問
プライベースの車両はどの号車?
プライベースは大阪梅田側から数えて4両目。8両編成なので真ん中あたたりになります。扉は車両の真ん中に1つだけになります。
途中駅の乗降は可能?
プライベースがある電車は”特急””通勤特急””準特急”です。
停車する駅であれば乗降は可能です。
予約の時にあらかじめ乗車区間を選びます。
運休の場合払い戻しはあるの?

電車が運休やサービス中止になった時、払い戻し制度があるそうです。
自分都合でキャンセルしたい場合は予約した列車の発車1分前までであれば、手数料¥170を支払えば可能です。
ただ予約と同日・同方面であれば何度でも変更可能。
それ以外であっても1回のみ変更可能なので、そちらを検討してみるのも良いかと思います。
会社都合でのキャンセルは以下の場合で、その際は手数料無しで払い戻しとなります。
車両が取替となり座席指定サービス対象編成でなくなった場合。
終着駅への到着が 30分以上遅延する場合。またはその見込みがあると会社が判断した場合。
会社が「サービス中止に値すると判断」した場合。
返金方法も購入の仕方によって異なります。
Web予約の場合
自動的に予約がキャンセルされ、メールで通知が届きます。
座席指定料金は購入時の決済手段に返金されます。
車内発売の場合
運休・中止となった列車に乗車中であれば、アテンダントから払い戻しを受けられます。
降車後になって対象と判断された場合は、指定された「払戻対象駅」の案内カウンターで払い戻しして貰えるそうです。ただし購入した座席指定券が必要。
まとめ|阪急電車「PRiVACE(プライベース)」はこんな人におすすめ!

コンビニで買ったスムージーをドリンクホルダーに入れ、旅の負担にならないよう選んだ小さな本を出し、電車が動き出し始めます。
しばらくは車窓を楽しみましたが、その後は読書。母は新聞。父はスマホに没頭していました。それぞれ自由です。
京都に着くまで、あっという間でした。
ちなみに京都市街に入るあたりで電車は地下に潜るので、景色が変わり余裕を持って降車準備をする事が出来ます。
大阪から京都までの約50分を静かに自分の為に使いたいという方にお勧めしたい車両だなと思いました。
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