京都永観堂は『モミジの永観堂』と言われるほど、昔から紅葉で有名なお寺です。
私が訪れた時は見頃の時で、約3000本のイロハモミジやオオモミジが庭園を鮮やかに色づかせていました。
庭園はもちろんですが、京都市内を一望出来る多宝塔や本尊であるみかえり阿弥陀など他にも見どころがあります。
永観堂とは
853年に空海の弟子「真紹」が開山し、正式名称は禅林寺と言います。浄土宗西山禅林寺派の総本山です。
創建当時は密教道場でありましたが、第七世永観律師(ようかんりっし)が境内に施療院を建てるなど、恵まれない人達のための救済活動に尽力したことから次第に「永観堂(えいかんどう)」として親しまれるようになったそうです。
永観堂のあるき方
3000本の紅葉
まだ入ってもいないのに、門からチラリと見える紅葉に心が躍ります。
一歩入ると、緑・黄・赤に色づいた木々に迎えられて一気に秋を感じます。
圧倒されるほどキレイな紅葉にシャッターを押し続けました。
釈迦堂(方丈)
室町時代、1504年から11年にかけて後柏原天皇によって建立された本格的な書院造りのお堂です。
お堂の中央には釈迦如来像が安置されており、左右に二体の菩薩が付き添っています。
唐門と呼ばれる勅使門は天皇の使いが出入りするときに用いられました。
門と釈迦堂との間にある前庭には小判形の盛砂が作られ、勅使はこの砂を踏んで身を清めてから中に進んでいきます。
紅葉の頃は外せないオススメの3ヶ所
多宝塔
1928年、篤志家の寄付で建築されたこの塔は、上部は円形、下部は方形の二重塔。
五重塔のように屋根の上には心柱に九輪と水煙がつけられています。
境内で一番高い場所にある多宝塔へは階段で登って行きます。
道々にある紅葉が美しくて、足が何度も止まりました。
そして何とかたどり着いた多宝塔から一望出来る京都の町並みは圧巻。
またすぐ下にある庭園の赤も見事でした。
放生池
永観堂庭園は放生池が中心にあり、東山を借景とした池泉回遊式庭園です。
池を囲むように植えられた紅葉と池にかかる極楽橋が水面に逆さに映り込み、得も言われぬ美しさを湛えています。
また池の中心には弁天社が祀られた弁天島があり、趣のある錦雲橋が素敵です。
みかえり茶屋
庭園の中には茶屋もあって、お団子や抹茶を頂くことが出来ます。
雰囲気のある茶屋で、雅な景色に囲まれ、美味しいお茶とお菓子を頂く。
紅葉より団子…ではなく、両方心行くまで楽しめるなんてとても贅沢ですよね。
永観堂の気になる事
滞在時間はどれくらい?
本堂などの見学・お参り・庭園散策・休憩等を考えると1時間~1時間半くらいかと思います。
見学や休憩、写真撮影など、じっくりと回るのであれば、もう少し時間が必要になりそうです。
紅葉の見ごろは?
例年は11月中旬~11月下旬。
永観堂で見られる紅葉の種類はイロハモミジ・オオモミジ・ノムラモミジなどがあります。
私たちが訪れたのは、11月の最後の週でちょうど見頃でした。
ライトアップは何時から?予約は必要?
予約は不要ですが、ライトアップチケットの購入が必要になります。
開始時間の17:30前にはチケットを求める人の長い列が出来ています。
時期:2024.11.11~12.1
時間:17:30~21:00(消灯・閉門) 受付は20:30で終了
拝観料:中学生以上700円
ゆらり目線のまとめ
ゆらり目線とは
では足腰の弱ってきた高齢両親がストレス少なく楽しく観光出来る点に注目しています。
旅のご参考になれば嬉しいです。
- 歩きやすさ ・・・ 〇
-
アップダウンや大きな段差が少なく、参道も砂利や石畳がきれいに敷かれています。
なので安心して景色を楽しみながら散策出来ました。
ただ多宝塔までの石段は段差が大きく、もう数年たつと母には難しくなりそうです。
- 動きやすさ ・・・ 〇
-
道幅が広く人をよけたり、すれ違ったりするのに十分でした。
少し狭いかな?と心配した橋の上は、注意して進めば大丈夫そうです。
- トイレ ・・・
-
設備もキレイで数か所設置されていて、助かりました。
- 休憩 ・・・
-
入口入ってすぐのトイレの近くにベンチがありましたが、それ以外にはなかった気がします。
ただ庭園には茶屋があるので、甘い物を補給してしっかりと休憩が出来るのはありがたいです。
昔からの建物を大切に残している境内の美しさに、ただただ圧倒された参拝となりました。
そして「モミジの永観堂」と言われるお寺を一番良い時期に観れて本当に良かったです。
残念ながら一部拝観できない場所もありましたので、是非とも次の楽しみに取っておこうと思います。