永観堂の紅葉は何分で回れる?見どころ7選とゆったり楽しむ高齢者向けモデルコース

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

秋も深まった頃、人混みを避けて紅葉を楽しみたいとツアーを利用して早朝の永観堂に行ってきました。

京都の紅葉名所として長年愛されており、「秋はもみじの永観堂」と言われる見事な庭と風情ある伽藍の調和は、秋の京都を代表する絶景のひとつです。

でも実際、
「どれくらいの時間があれば回れるの?」
「足に不安があっても大丈夫?」
「見どころが多くて、どこを優先すればいい?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。

70代母と2人で行ってきましたので、その時の感想と永観堂の紅葉を無理なく楽しめる所要時間の目安見逃せない紅葉スポット7選をご紹介しますね。

さらに、シニア世代にも優しい、段差の少ない回り方や休憩場所についてもご案内します。ぜひ、紅葉散策の参考にしてください。

この記事は2024年11月のものです。最新情報は各施設の公式HPをご参照ください。

目次

永観堂ってどんなお寺?紅葉スポットとして人気の理由

永観堂の基本情報(正式名称・歴史・場所)

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

京都・東山のふもとにたたずむ「永観堂(えいかんどう)」は、紅葉の名所として特に有名なお寺です。
正式名称は「禅林寺(ぜんりんじ)」といい、浄土宗西山禅林寺派の総本山でもあります。

853年に空海の弟子「真紹」が開山し、歴史、文化、自然美が調和する場所として、多くの参拝客が訪れます。

静かに紅葉を楽しめるお寺として人気。

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂は紅葉が美しいことでも有名です。
「秋はもみじの永観堂」と呼ばれ、紅葉シーズンには境内に約3,000本のモミジが色づき、赤や橙、黄のグラデーションが広がります。

実際にお寺に足を踏み入れると様々に色付いた木々に迎えられ、その美しさに圧倒されてしまいました。
そしてその美しさは寺院建築との調和する事で更に引き立って見えました。

放生池(ほうじょういけ)や回廊、多宝塔など、どこを歩いてどこを見ても絵になる風景が続きます。

観光客に人気の理由は「落ち着き」と「安心感」

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂は有名な観光地でありながら境内は静かで、とくに朝の時間帯は混雑も少なく、ゆったりとした時間が流れています。

高齢者にとっても歩きやすい場所が多く、ベンチや休憩所が随所に設けられており、所々で休んでいる人を見かけました。
疲れた時にちょっと一休み出来る場所があるのは本当に安心で心強いです。

紅葉をのんびりと楽しめる環境が整っていることも、人気の理由ではないかなと思いました。

歴史と仏像にも注目

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂には、「みかえり阿弥陀」として知られる阿弥陀如来像が安置されています。
振り返るような姿勢をした阿弥陀如来像は尊く慈悲深いお姿で、多くの参拝者の心を引きつけています。

また、平安時代から続く歴史の重みもあり、寺院としての価値も高く評価されています。

永観堂の紅葉シーズンの見ごろはいつ?【2025年版】

2025年の紅葉ピーク予想

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

例年、永観堂の紅葉は11月10日頃から色づき始め、15日〜25日頃が最も美しい時期です。

紅葉の見ごろは毎年少しずつ変わりますが、2025年も例年通り11月中旬から下旬にかけてがピークと予想されています。
ちなみにこの記事の写真は2024年11月の最終週に訪れた時のものです。

紅葉の進み具合は、気温や天候に左右されるので、11月に入ったら公式情報をチェックする事をお勧めします。

混雑を避けてゆっくり楽しむには?

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

紅葉シーズン中の永観堂は大変混雑しますが、午前中の早い時間帯であれば比較的空いているようです。
とくに9:00〜10:30頃は、写真撮影や静かな拝観に最適な時間帯です。

ちなみに私達は今回早朝貸切拝観のツアーを申込みました。
早起きは大変でしたが、行く価値のあるツアーだったと大満足しています。

また夜のライトアップは大変人気があります。

永観堂の紅葉|主な見どころと絶景ポイント7選

紅葉と建築が美しく調和する永観堂では、境内のどこを歩いても風景画のような景色が楽しめます。

とくに紅葉が映える場所は見逃せません。

  • 多宝塔から望む境内全体の紅葉
  • 放生池に反射するモミジ
  • 阿弥陀堂・御影堂周辺の彩り豊かな紅葉
  • 回廊に差し込む秋の光と赤い葉のコントラスト
  • 庭園「游龍の庭」の静かな紅葉風景
  • 朝の澄んだ光と紅葉の美しさ
  • ライトアップ時の幻想的な紅葉

永観堂の所要時間はどのくらい?シニアでも無理のないモデルコース

標準の拝観所要時間(60分〜90分)

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂の境内は広く起伏があり、拝観ルートをすべて巡ると所要時間は約1時間半ほどです。
混雑する紅葉シーズンや休憩を取りながら散策する場合は、2時間程度を見ておくと安心です。

休憩しながらのんびり回るモデル(90分〜120分)

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

長い時間の散策が難しい高齢者の方は、主要スポットに絞って巡るのはどうでしょう?

阿弥陀堂を見学したあと、放生池まで紅葉を見ながら散策。放生池越しに多宝塔を眺め、様々に彩られた紅葉を堪能する。
もう少し余裕があれば、お庭全体を散策するのもおすすめです。
約1時間前後で無理なく回れます。

多宝塔に上って見える境内と京都市の景色は本当に素晴らしいのですが、石段が厳しく母も少し苦労していました。
怪我を避ける為にも無理を感じたら諦める事も必要だと思いました。

お勧めポイント

  • 阿弥陀堂の「みかえり阿弥陀」:永観堂を象徴する仏像で必見。
  • 放生池と多宝塔:池の水面に映る紅葉が美しく、写真撮影に最適。

バリヤフリーはあるの?段差・階段・スロープの有無

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂は階段や坂が多いのですが、比較的緩やかで歩きやすく感じました。でもやはり足元が不安定な場所もあるので、履き慣れた靴と服装が良いと思います。

歩き回るうちに思ったより疲れていたりするので、途中のベンチや休憩所でこまめに休みを取るのもおすすめです。

見学の後は、永観堂前の茶店で抹茶や和菓子を楽しむのも一興。紅葉の季節は特に人出が多いので、午前中の早い時間帯の拝観を狙うと、静かに過ごせます。

またトイレもとても使いやすい設備で安心して利用出来ました。

アクセス情報|シニアでも安心の行き方ガイド

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

永観堂は坂道や階段もあるため、アクセス方法を事前に知っておくと安心です。
無理なく訪れられる交通手段とポイントを分かりやすくご紹介します。

最寄り駅とバスのルート タクシー利用

永観堂は京都市左京区・南禅寺のすぐ近くに位置し、最寄り駅は地下鉄東西線「蹴上駅」です。
駅から徒歩約15分ほどで到着しますが、途中には上り坂があるため、体力に不安のある方はタクシー利用がおすすめです。

アクセスの主な方法は以下の通りです。

  • 地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約15分
  • 京都駅から市バス5系統「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩約3分
  • タクシーなら京都駅から約20分

市バスは乗り換えがなく便利ですが紅葉シーズンは道路が混雑しやすく、早朝の移動が快適です。時間に余裕を持って出発しましょう。

特に混雑期は、地下鉄+徒歩ルートが比較的スムーズに到着できます。

徒歩での移動距離と道のりの坂道情報

永観堂周辺は歩道が整備されており、道幅も広め。
途中には南禅寺や哲学の道といった人気スポットもあるので、ゆっくりと散策しながら向かうのも風情があっておすすめです。

永観堂の紅葉を楽しむための7つのポイント【まとめ】

永観堂 所要時間 見どころ 紅葉

混雑や体力面の不安を感じてるシニア世代でも、ちょっとした工夫でゆったりと楽しむことができます。
永観堂の紅葉を満喫するための7つのポイントをまとめました。

①見頃の時期をチェックする

永観堂の紅葉は例年11月中旬~12月上旬がピーク。訪問前に最新の紅葉情報を確認しましょう。

② 拝観時間と混雑を把握する

紅葉シーズンは特に混雑するため、午前9時~10時台の早めの拝観が狙い目です。
夜間ライトアップも幻想的ですが、人出が多いので注意が必要。
貸切拝観などのツアーもあるので、そちらを利用するのもお勧めです。

③ 無理のない所要時間を計画する

境内をすべて巡ると約1時間半かかりますが、主要スポットに絞れば約1時間前後で無理なく回れます。

④ 主要スポットを押さえる

特に見逃せない見どころ。
・阿弥陀堂の「みかえり阿弥陀」
・放生池と多宝塔の紅葉

⑤ アクセスは体力に合わせて選ぶ

地下鉄「蹴上駅」から徒歩15分。
市バス「永観堂道」下車徒歩3分が便利。
坂道が不安な方はタクシー利用が安心です。

⑥ 周辺観光も組み合わせる

南禅寺や哲学の道、岡崎エリアのカフェなど、徒歩圏内に見どころが多いのも魅力。休憩を挟みながら巡りましょう。

⑦ 服装と持ち物に注意する

歩きやすい靴と防寒対策は必須。
カメラや双眼鏡があると、紅葉をより楽しめます。

紅葉の永観堂は、静寂の中に京都らしい風情が漂う特別な空間です。
今回はツアーを利用したので、人混みを感じる事なく存分にお庭を堪能する事ができました。

ちょっと残念だったのは、紅葉時期は安全の為、臥龍廊と千佛堂が閉鎖されている事。
こちらの美しさは新緑の美しい青紅葉の時の楽しみに取っておこうと思います。

母娘とも季節の移ろいをじっくり感じる、忘れられない旅になりました。

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この記事を書いた人

「ゆらり日々くらし」では高齢の両親が楽しく無理なく旅をするための準備や工夫、心がけを娘目線でご紹介しています。

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