ヨドコウ迎賓館では、毎年2月中旬~4月初旬にかけて
雛人形を一般公開されているそうです。
素敵な建物と貴重なひな人形が見れる機会を逃す手はないと
予約して行ってきました。
ヨドコウ迎賓館とは

フランク・ロイド・ライトによる設計の旧山邑家住宅。
2024年に竣工100周年を迎えた
地上4階建ての鉄筋コンクリート造りの国指定重要文化財です。
そして日本唯一のライト建築の住宅でもあります。

阪急芦屋川駅から北側の山側を見上げると
山肌に沿って細長く建てられた少し風変わりな建物が見えてきます。

幾何学的な彫刻で飾られた壁面。
マホガニーの木組み装飾。
植物の葉がモチーフの銅板飾り。
夕暮れ時にはそこから零れ落ちる日差しが床面を飾ります。
そして当時では珍しいオール電化の住宅で
水回りはお湯も出ていたそうです。

何よりも一番驚いたのが、4階バルコニーからの眺望。
遮るものなく六甲の山並から市街地、そして大阪湾を
見渡せる贅沢な空間でした。

コンクリートや石の彫刻で覆われた、無機質にも感じられる外側と
木をふんだんに使い、温かみを感じる内側との
コントラストが印象的でした。
ひな人形展

今回、一番楽しみにしていた「雛人形展」は3階にある和室に
『雛人形』『花嫁人形』『花観人形』の三つの構成で飾られていました。
ちなみにこの和室は建築当初の予定には無かったそうですが、
施主の強い要望で実現したそうです。
展示されている雛人形は灘の酒造家・八代目 山邑太左衛門氏が
長女の誕生祝に京都の「丸平大木人形店」に依頼して制作されたもので、
当時の最高技術と素材を使って作られた非常に価値の高い逸品だそうです。
毎年2月~4月にかけて一般公開されていますが、
雛人形展期間中は予約制・定員制なので混み合う事もなく
じっくりと見せて頂きました。写真撮影は禁止となっています。
錦糸の繊細な刺繍が施された豪華な衣装
非常に精巧な造りの小道具や調度品
表情豊かな人形が当時の様子を想像させます。
この素晴らしい人形を細部までじっくりと見たいと
双眼鏡(オペラグラス)を持って来られる方も
いらっしゃるそうです。
(その気持ちとても分かります。)
ヨドコウ迎賓館へのアクセス方法

ヨドコウ迎賓館の詳細です。
ヨドコウ迎賓館
〒659-0096 兵庫県芦屋市山手町3-10
営業時間:開館日の10:00~16:00
TEL:0797-38-1720
FAX:0797-38-1720
https://www.yodoko-geihinkan.jp/
開館時間:10時~16時(入館は15時30分まで)
イベント期間中は異なる場合があります。
入館料:大人 500円 / 小・中・高校生 200円(未就学児は無料)
シニア割引(65歳以上) 400円(年齢を確認できる証明書が必要です。
障がい者手帳をお持ちの方 300円
(障がい者手帳が必要です。付添いの方1名様に限り入館料300円)
アクセス:
公共交通機関を利用する場合
・阪急神戸本線「芦屋川駅」より北へ徒歩10分
・JR神戸線「芦屋駅」より北西へ徒歩15分
・阪神本線「芦屋駅」より北へ徒歩20分
・阪急バス
JR「芦屋駅」、阪神「芦屋駅」から阪急バスを利用する場合は
バス停「開森橋」下車、徒歩5分
通称ライト坂と言われる急な斜面を上がっていきますので、
歩きやすい靴をお勧めします。
車を利用する場合
・大阪方面から
阪神高速3号神戸線「芦屋」出口から西へ7分
・神戸方面から
阪神高速3号神戸線「深江」出口から東へ10分
無料駐車場が有るそうです。
乗用車7台、中型バス2台まで駐車可。
もっと早くに見に来ればよかったと悔やむほど
本当に素晴らしい建築物でした。
今度は時間帯を変えて、飾り銅板から夕日が差し込む室内を
見学に行きたいなと思っています。